2016-17seasonにJapan Park SchoolのSeason Supoortを受けて頂いた奥村美咲さんよりインタビューを頂きました。
Japan Park School設立当初からレッスンを受ている彼女だからこそ知っている『以前』のJapan Park Schoolと『今』のJapan Park School、そして女性ならではの視点でレッスンに対する興味深いご意見を頂きました。
JPS
美咲さんはJPS設立1年目からワンデイレッスンをうけて頂いていますが、最初にJPSのレッスンを受けようと思ったきっかけは何ですか?
美咲さん
最初にJPSのレッスンを受けようと思ったのは地元のショップにあったJPSのチラシを見かけたのがきっかけです。
そのころの私は『もっとうまくなりたいな~、パークも入ってみたいな~』って思っていた時期で、丁度良い機会だと思ってレッスンに申し込みをしました。
スノーボードのフリースタイル(キッカーやジブ、ハーフパイプなど)ってスクールに入って教えてもらうという感じはあまりありませんよね?
友達に教えてもらったりすることが多いと思います。
でも私の場合は『とにかく上手くなりたい!』って思っていた時期でしたので、へんに友達に教えてもらうより、しっかりレッスンを受けたほうが上達の近道だと思ってレッスンをお願いしました。
最初のレッスンはすごく緊張しましたが、上達に必要なポイントをひとつひとつをしっかり教えてもらえたので、たった2時間のレッスンでしたがボックスがかなり上達したことを覚えています。
JPS
2016-17シーズンにJPSのSeason Supportレッスンプログラムを受けてみた率直な感想は?
美咲さん
私は全部で7回のコースを受けました。
Season Supportの1回目のレッスンってパークに入らないでカービングやオーリーの練習をするんですけど『これってパークにどうつながってくるの?』って疑問に思っていました。
でもSeason Supportのレッスンが進んでいくうちに色々な場面で『ターンやオーリーって大切だ』って感じました。
特に大切だと感じたのがキッカーのアプローチですね。
私はSeason Supportを受ける前まではキッカーのアプローチは最後だけしっかりしていればいいと思っていました。
でもそれは間違いで、アプローチはスタートした時点から大切で、アプローチで自分が思った通りのターンをして、抜けのタイミングに合わせてオーリーをすることがキレイにジャンプをするポイントだと知りました。
1回目のレッスンで疑問に思っていたことがパークライドにつながった瞬間ですね。
私は今までフリーランはフリーランの練習が必要でパークはパークの練習が必要だと思っていました。
でも実はフリーランもパークも共通する部分ってたくさんあるんですよね。
Season Supportはそのことを教えてくれました。
今ではフリーランをしながらゲレンデに小枝が落ちていたら、そこをキッカーのリップにみたててターンを合わせてみたり、地形でオーリーをしてみたりとフリーランをしながらもパークを意識して滑るようになりました。
JPS
現在JPSはワンデイレッスンを完全に廃止してSeason Supportという1シーズンを通してレッスンプログラムを組み、長い時間かけてレッスンを行う方法をとっていますがそれについてはどう思いますか?
美咲さん
ぶっちゃけ言っちゃうと最初は驚きました。
値段がちょっと高いな~って思っていました。
でも先シーズン(2016-17シーズン)、Season Supportを1シーズン受けてみてスノーボードがものすごく楽しくなりました。
翔さんのレッスンってスノーボードが上達する本質的な部分を教えてくれるんですよ。
その本質的な部分ってワンデイレッスンで吸収して習得することは難しいと思います。
ワンデイレッスンだとジャンプの練習をしてジャンプができたらOKって感じですが、Season Supportはそうではありません。
ジャンプをするにはターンやオーリーが必要で、ターンやオーリーがキッカーにどう役立つのかを理解して練習します。
それを一日で吸収するのは無理だと思います。
本質を知って練習することで結果的に付け焼刃ではない本当の上達を手に入れることが出来ると思います。
JPS
Season Supportはレッスン以外にも動画を使ったふり返りや、気軽に悩みを相談できるスタッフがいますがその点はどうですか?
美咲さん
ものすごくありがたいです。
実は先シーズン(2016-17シーズン)、一時ジャンプの調子が悪くて落ち込んでいたときに、スタッフの人が面談してくれたんです。
『私、ジャンプ向いてないかも…』
って相談したらスタッフの人が
『プロだって苦労しているし、翔君だって当然、最初から上手かったわけではないんだよ。
今の翔君からは想像できないかもしれないけど、スノーボードを始めたばかりの翔君はキッカーでまっすぐ飛べずにランディングが無い部分におちたこともあるし、グラトリで逆エッジになってゲレンデに叩き付けられたこともあるんだよ』
って(笑)
凄く気が楽になってまた頑張ろうって思えました。
あと、レッスンの振り返り動画!
あれも凄く役にたっています。
私はレッスンが無いときの自主練習のときにスキー場に向かう車の中でよく見返していました。
自主練習前に上達のポイントを確認することで何を練習すればいいのかを明確にできます。
あとはレッスンの振り返り動画を携帯にデータとしていれているのですが、データが入っているだけで安心できるんです。
困ったときにすぐに見返せるっていう安心感ですね。
JPS
Season Supportを受けてスノーボードに対する考え方や周りの反応など何か変わったことはありましたか?
美咲さん
友人が私の上達ぶりに驚いていました。
久しぶりにあった友人とリフトに乗っているときに、ちょうど真横に6mぐらいのキッカーがあって『あれぐらいなら余裕だね』って何気なく言った一言に友人が驚いていました。
『美咲ちゃん、あんな大きなキッカー飛べるんだ!』みたいに。
自分ではあまり感じていませんでしたが、ちゃんと上達していました。
ちょっと嬉しかったです。
あと考え方とまでとはいきませんが、単純にスノーボードを楽しめるようになりました。
パークを上から下まで流して滑ることができたときは心のそこから『パーク、楽しい』って思いました。
JPS
実際にワンデイレッスンとSeason Supportの2つのレッスンを体験した美咲さんからみてワンデイレッスンとSeason Supportどちらがいいと思いますか?
美咲さん
ワンデイレッスンにはワンデイレッスンの良さがあってSeason SupportにはSeason Supportの良さがあります。
ただSeason Supportにしかできないことってたくさんあります。
先ほど話した本質を知って上達することもそうですが、それ以外にも色々なことにチャレンジさせてくれることですね。
私がレッスンを受けたHakuba47のスノーパークにはハーフパイプがあるのですが、以前までは『何が楽しいの?』って思っていました。
全く興味がありませんでしたので自分からハーフパイプに入ろうと思ったことはありませんでした。
でも翔君に
『ハーフパイプは大きなターンの延長なんだよ』
ってアドバイスをもらって、正しいラインを教えてもらったらものすごく楽しくて!
今ではハーフパイプの順番待ちがもどかしいぐらいです(笑)。
もしSeason Supportを受けていなかったらハーフパイプの楽しさを知ることは無かったと思います。
JPS
では最後に実際にSeason Supportを受けた美咲さんですが、Season Supportというレッスンプログラムはどんな人にお勧めですか?
美咲さん
そうですね~、やっぱ女性にお勧めかな。
自分も最初はそうでしたがパークって『恐い』ってイメージがあって、一人だとなかなかトライできないと思います。
男性だったら一人でも勢いで突っ込んで色々なことにトライできるかもしれませんが、女性だとなかなかそうもいきません。
でもそれってすごくもったいないことなんです。
だってパークもちゃんと本質を教えてもらえば恐怖心もなく、ものすごく楽しくなります。
スノーボードを楽しむ幅もよりいっそう広がります。
せっかくスノーボードをしているならパークを入らないのはもったいないですよ(笑)。